先週はブログ開始の初週にもかかわらず東京ビッグサイトへ行くことができなかったので、代わりに4月8日に乗車した「kmフラワーバス」についてリポートしたいと思います。
都バス虹01系統が廃止に
東京ビッグサイトへは、ゆりかもめ、りんかい線のどちらかで行くのが一般的だと思いますが、都心側からアクセスする場合ゆりかもめは新橋駅から370円、りんかい線は大崎・大井町の両駅から320円と、距離の割に高いのが難点です。そこで、ビッグサイトのヘビーユーザーにおすすめなのが東京、浜松町、門前仲町の各駅から200円で行ける都バスなのですが、このうち浜松町駅と台場・有明方面を結んでいた虹01系統が経営合理化のため2013年3月31日で廃止されてしまいました。
しかし、翌日の4月1日から、民間バス会社のケイエム観光がほぼ同じルートの路線バス「kmフラワーバス」を開始しました。
運賃も変わらず200円です。今回はこれに乗ってビッグサイトまで行ってみましょう。
ルート・乗り場
路線図を見ると種類が6つもあってややこしいですが、ざっくり言うと、朝(8時38分以前)と夜(18時50分以降)はテレコムセンター・大江戸温泉物語止まりになるので、ビッグサイトには行けません。ただ、9~17時台のバスは全部ビッグサイトに行くので、日中イベントの開催時間中に利用する場合は深く考えず来たバスに乗ればいいです。
もともとあまり本数のない路線で、9~11時台と16~17時台は1時間に3本、12~15時台は1時間に2本だけなので、最大30分待たされます。時刻表を確認してから出かけることをおすすめします。これでも都バス時代より若干本数は増えているんです。
バス停は都バスの間借りのような形になっています。
浜松町側の乗り場は、世界貿易センタービル内にある始発場所の「浜松町バスターミナル」か、浜松町駅北口を出て世界貿易センタービル向かい側の「浜松町駅前」停留所(下画像)の2カ所です。JRのホームまでは後者の浜松町駅前のほうが近いと思います。
Suica・PASMOは非対応
kmフラワーバスの最大の注意点は、Suica・PASMOが使えないことです。料金箱の横にそれらしいカードリーダーがあるのでSuicaを使おうとする人が何人もいましたが、これは電子マネーのiD専用で、その都度運転手の人が説明していました。iDはチャージがいらないので便利といえば便利ですが、まあ普通バスに乗るならSuicaを使おうと思いますよね。今回の行き帰りで見た限りでは私以外誰もiDは使っていませんでした。
車内と沿線
バスは新車なので車内はきれいです。前方と中間部の2カ所に停留所案内の画面が設置されています。
途中レインボーブリッジを渡ります。虹01系統が廃止されたため、都バスでレインボーブリッジを通るのは「波01出入」系統のみとなりました。
都バスからkmフラワーバスに変わる際、1カ所だけ増設された停留所が大江戸温泉物語です。道路沿いではなく敷地の中まで入っていきます。浜松町駅18時50分発以降の便はここが終点になり、ビッグサイトまでは行きません。
実際乗ってみて
浜松町→ビッグサイトの所要時間は時刻表上では25~28分ですが、実測でもちょうど28分でダイヤ通りでした。ただ、イベントのない日の午後だったので、イベント開催日の午前中などはまず時刻表通りには走れないと思います。帰り、ビッグサイト→浜松町の所要時間は時刻表では32分ですが、16時13分発に乗ったところ実際には16時52分着で、39分かかりました。通勤と重なる時間帯や、ビッグサイトやお台場で大きなイベントが開催されるときは、40分以上見込んだほうが良さそうです。ビッグサイトのWebサイトでも「約40分」と案内されています。
ビッグサイトのバスターミナルでは、以前の浜松町行きは下の図でいう6番の場所でしたが、ここは晴海・銀座経由で東京駅へ行く都バスが新たに使うことになったので、1番の場所に変わっています。
ビッグサイト出口の交通案内も都バスからちゃんとkmフラワーバスに変わっていました。しかし前述の通り、イベントが終わって夕方に会場を出た場合、「約30分」で着くことはまずないと思います。
なお、車内では回数券が販売されています(これは現金払いのみでした)。11枚2000円、29枚5000円なので、10枚まとめ買いすると1枚おまけ、25枚まとめ買いすると4枚おまけが付いてくる格好です。私も早速29枚を買い込んで気合いを入れました。